ユニカセ主催「アジアカンファレンス2019」にブース出展

 

 エンチャイルドは、11月9日にJICA地球ひろばで開催された「第4回 ユニカセ主催 アジアカンファレンス2019」にブース出展しました。

 カンファレンスのプログラムの中に、各出展団体が自分たちの活動を紹介する時間もありました。

 エンチャイルドが発表した内容を以下に掲載します。

 皆さん、こんにちは。エンチャイルドと申します。

 貧困問題の解決をミッションに掲げ、主にフィリピンの子どもたちを対象に教育支援の活動を行っています。

 現在、奨学金給付を中心に、教育設備の支援、図書支援、給食支援などの教育支援活動を行っています。

 全ての子どもたちが夢と志を持って生きられる社会の実現を目指して活動しています。

 「エンチャイルド」という団体名は、造語ですが、「子供たちを元気にしたい」という思いを込めて名付けました。

 エンチャイルドの特徴を3点挙げたいと思います。

 一つ目は、教育支援の本質は、単に経済的物質的な支援ではなく、受益者である子どもたちを、自分の弟・妹、家族のように思ってサポートする「共に育てる」―「共育」支援だととらえています。ですから、「世界には助けが必要な弟・妹がいる」「家族だから助けたい!」をモットーとして掲げています。

 毎年、現地を訪ねるスタディーツアーを企画し、支援者と受益者が家族のように再会し、交流するプログラムを大切にしています。

 二つ目は、自立支援を超えた共立支援を目指していることです。奨学金給付による教育支援は小学生からサポートを始めることが多いのですが、小学校を卒業してハイスクールに進む段階で奨学生たちを「ピースアドボケイト(平和の推進者)」に任命し、自分自身の自立を目指すことはもちろん、その先の生き方として、積極的に他者を助ける人間となること、より良い社会の担い手となることを奨励します。

 貧困の5大要因として「病気」「無知識」「無関心」「不正直」「依存」が挙げられますが、特に「無関心」「不正直」「依存」という内面的な課題を解決するために、ピースアドボケイト教育を推進し、「自らの自立をゴールとするのではなく、共に生き、共に支える、共立社会の担い手となろう」と、子どもたちや現地の人々に呼び掛けています。
自立するということは、無関心や不正直、依存から抜け出すことを意味しています。それができてこそ、貧困問題を本質的に解決できる、共生、共助、共感、共立の関係で成り立つ社会を実現することができると考えます。

 三つ目は、支援をしようとする者を支援する、ということです。現地(本人)の課題は、現地の人々(当事者)自身が自ら解決していけるようにならなければならないと考えるからです。

 ピースアドボケイトとして成長した奨学生たちは、自分たちが支援されたように、他者にも支援する生き方がしたいと思うようになります。助け合い、支え合う社会のリーダーになりたいと考えるようになります。実際に、ハイスクールや大学を卒業して、そのような価値観を自ら実践するエンチャイルド卒業生が3人、4人と出てきています。私たちはそのような彼らの行動をサポートしていきたいと考えています。

 「Love is the Movement(愛は行動だ)」「Show the Love」「Love beyond the Border」といった、エンチャイルド活動における合言葉は、現地のスタッフや子どもたちから生まれてきた言葉です。

 この三つの特徴をひと言で言えば、「ギブ・アンド・ギブ」ということができます。

 「ギブ・アンド・テイク」「ギブ・アンド・レシーブ」から「ギブ・アンド・ギブ」へ。テイカーからギバーへ。

 「ギブ・アンド・ギブ」の精神で行動する子どもたちこそが、希望ある新しい未来を創り出すピースメーカーになると思っています。

 以上で、エンチャイルドの紹介を終わります。

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