子供たちの夢を育み、社会の希望をつくり出すサンタになりたい

クリスマス企画「子供たちのサンタになろう!」Readyforプロジェクト
応援メッセージ(1)

草原 利昭さん(50代・男性)

 私は教育支援活動の一環で4回フィリピンを訪問しました。フィリピンについて多少の知識は持ち合わせていたつもりでしたが、現地を自分の目で見てみると多くの驚きがありました。

 一番の驚きは、どこへ行っても子供が多いこと、そして子供たちのパワーがすさまじいことです。しかし移動中の車窓に映る街並みを眺めると、スラム街が多く目に入ってきます。生活ぶりは一目瞭然です。学校に行かず、あるいは行けずに売れる物を探すためにごみの分別を手伝っている子供も少なくありません。

 学校を訪問し教室に入ると、部屋は暗く、机の上には何も出ていません。私たちの感覚では教科書やノート、筆記用具が机の上に出ているのが普通ですが、貧困地域の学校ではその普通は通用しません。日本文化教室のとき、紙飛行機を折って「名前を書きましょう」となったのですが、鉛筆を持っていない児童もいて、クラスメートに借りて書いていました。私が小学生の頃(なんと50年前!)は、教室の黒板脇の高所の台にテレビが置いてあり、理科などの番組を見ながら学習したものです。しかし、フィリピンではそれもありません。

 フィリピンの学校には設備が整っていません。50年前の日本より整っていません。子供が多すぎて国の政策が間に合っていないのかもしれませんが、設備が少しでも整えば、エネルギーにあふれた子供たちのパワーがもっと発揮され、喜んで勉強することでしょう。フィリピンという国にとっても、世界にとっても子供たちが成長することは未来の希望そのものです。日本並みに整えることはできなくても、せめてクリスマスの時に、少しでも空腹を満たし、勉学を助ける教育支援ができれば、子供たちはどれほど喜ぶでしょうか!

 皆さんと一緒に、子供たちの夢を育み、社会の希望をつくり出すサンタになりたい、それがこの「子供たちのサンタになろう!」Readyforプロジェクトに懸ける私の思いです。

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